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瑞陵高校での特別授業

昨年秋に、愛知県立瑞陵高校の2年生へ行った特別授業に対して、生徒さん達からとてもポジティブなアンケートをいただきました。私が10年近く行ってきた「高大連携」に対する率直な評価であろうと考えましたので、担任の先生の了解を得た上で全文掲載させていただきます。   私の授業は、彼ら/彼女らがそれまで受けてきた授業内容とうまく関連したようで、50分×2の授業中の質問だけでなく、授業後に45分以上も質問をもらいました(大学での講義を含めて、最長の質問時間でした)。  授業内容としては、「理学部とは何か/学部はどう選べば良いか」と「微分と積分による線虫の意思決定」の研究を紹介しました。(後者の詳細に関しては、こちらをご覧下さい。) 具体的には以下になります。 ・ノーベル賞級の成果の多くは基礎的な研究から生まれた。 ・難しい問題は簡単な問題に置き換える。 ・観察から得られた素朴な疑問を、科学的な「問い」として明確化する。 ・その「問い」に答えるための技術を用意する。 ・その技術から得られた結果に基づいて、新たな「問い」を考える。 ・生物学の問題を解くのにも、数学や工学が必要な場合が増えている。 最初の2人分のアンケートだけは、私が「伝えたい」と思っていた内容に対して最も的確に反応してくれた生徒さんを選択していますが、あとは順番はランダムです。 (生徒さんの意見に対して1つだけ言い訳を:「この研究が何の役に立つのですか?」と聞かれた時に、「役に立たなくても良いと思っている」と答えてしまったのですが、「何に役立つかが今すぐ分からなくても良いと思っている」と答えるべきでした。本当に革新的な研究は、ほとんどの人にとって有益性がすぐには理解できないことがよくあります。)

●理学部は、自分の好奇心(なぜ?どうして?)を解決できる学部だと思いました。講義中に先生が自分の研究を熱弁して語っていたり写真をみたりすることで自然とその考え方が生まれてきました。だから今までイメージが湧かなかった理学部は、好奇心を解決する素敵な学部だなと思いました。また、研究をするうえでプログラミング的思考がやはり大切だと思いました。複雑な事象からいかに本質が見極められるか、細分化するか、抽象化できるかが研究をするうえで鍵となっていると感じました。今やっているプログラミングの授業の考え方が社会でも普通に使われていてやる気がさらにでました。実験データから得られたことを表や図にしてそこから数学をつかって一般化するという作業が先生の講義で多かったと思います。特に微分積分は、頻繁に使われていてびっくりしました。講義を通して僕は、数学の考え方をもっと確実に理解しないといけないなと思ったし、レポート作成の際に数学を用いた根拠のあるグラフ、表を作ったり、複雑な問題を一般化したり、抽象化して考えていきたいと思いました。


●今回の講義において、私の中で一番役に立ったと思ったのは、理学部農学部、学部選択の話です。現在高校二年生で、進路の話に敏感になっているというのもあって、単純にためになりました。実際に沢山の学部を経験した先生だからこその説明は、新たな学部選択の指標の一つとなりました。また、シラバスを見て本当にやりたいかを決めるというのは、すぐにできることなのでやりたいと思います。今回の講義でもう一つわかったことは、「数学」と「生物学」との関係です。流石にあまり関係ないだろうと思っていたので非常に驚きました。生物の動きが、まさか微分や積分と絡んでこようとは、少しも思っておらず、それ故に、やはり様々な分野が絡み合った科学というのが最近の流行りなのだと思いました。先生は、研究結果の実用化はあまり考えていない、と仰っていました。そういうのも有りなのだと思いました。全体として、「研究職」というものの幅が大きく広がった講義でした。


●線虫という生き物の存在は知っていてもこれが何をしているのか、何に使われるのか全然知らなかったので、今回の講義で、線虫は神経細胞が少なく、脳の実験をする際の単純な生き物として扱いやすいことを知り驚いた。また、その脳の実験で、線虫がノナノンという嫌な匂いから遠ざかる、という一見単純そうなことから様々な疑問点、考察ができることを実際の実験の流れに沿って聞き、こういう考え方が最適だったのか、こんなことが考察できたのか、と自分にとって新鮮な視点がたくさんあってとても面白かった。そんなこの実験の中で、匂いの濃度が1%くらいしか変わっていないのに線虫はその変化を察知した、ということに言葉にし難い引っかかりがあった。この講義の後、目を使わず匂いのもとを探せるかやってみたけれど(正確には夕食準備中の家を住宅街の中から探そうとした)、駄目だった。全くわからなかった。更に線虫の大きさからして計測の最後の方は匂いのもとからかなり離れていた。私だったらあれだけ離れていたら匂いを感知できる気がしない。そんな中線虫はその匂いの変化がわかったとなると、その匂い変化の感知能力を嗅覚に異常がある人のために役立てたりできないかなあ、と思った。今回のように引っかかったことをすぐに試すことでそれをより自分の意識の中に埋め込めたので、疑問などに対する即座な行動を心がけようと思った。


●においがどこからきたのか目をつぶった状態でわかるかと聞かれて、わかると思ったけど実際やってみると案外難しかった。朝学校にくる途中で金木犀のにおいがした。そのときは風の向きでおおよその場所はわかったけど、目で探してやっと金木犀の場所を特定した。実験のシャーレの中は風がなくて方向はわからないはずなのに、線虫はわずかな臭いのちがいで、くささから逃げていて嗅覚とかが人間より優れているのかなと思った。直進時と方向転換時の線虫の反応のグラフをみて、微分とか積分とかいわれて初めは微分ってなんだっけなんて考えていたけど、詳しく説明を聞いてなるほどなと思った。グラフをみただけでこれは微分!これは積分!とよく気づいたなあ。たしかにそれで説明すると脳の反応の仕方がとてもわかりやすくなる。嫌な状況の時ははやくそこから脱するために短期的変化になって、楽な状況のときはゆったりと長期的変化、数理モデルはたしかに「ぱっと見にはわからない生命現象の裏のシンプルなルールの仮説」を提示している。いろんな学門のつながりがわかった。ライントレーサーで、問題があったときはそれを細かく分けて少しずつクリアしていくというやり方を学んだけど、こういう研究も同じだなと思った。


●今回の講義では、とても大きな発見が二つあった。一つ目は、理学の面白さである。今まで理学は、役に立たないことばかり研究していてつまらないと思っていた。しかし今回の講義で、気になったことをとにかく研究するという理学の特徴はデメリットではなくメリットなのだと気づいた。科学の本質である、「物事の真理を探求する」ということを自分が見失っていると気づき、とても恥ずかしく思った。また、理学の、「難しい問題を、簡単な問題に置き換え、それらの答えを組み合わせて難しい問題の答えを出す」という考えは、今までの自分にないもので、とても面白く感じた。難問に直面した時には、この考え方を使ってみたい。二つ目は、何気ないところにある数学の美しさである。今回の講義で線虫が微積分を使って、記憶の蓄積、危険の察知、それらに基づく判断を行なっていることが分かった。そして、普段やっている教科同士が深く関わっていることを再確認し、世界のあらゆるものに一貫する、数式や定理などの美しさを感じることができた。また、これからの科学における、他の学問と関わり合うことの必要性を学ぶことができたので、多面的な学習ができるように気をつけていきたいと思った。


●今回の講義で、線虫は嫌いな匂いから遠ざかるために、匂い濃度の上昇や減少を感知する神経細胞で、匂い濃度の変化を微分、積分により検知し「意思決定」を行っていることが分かった。しかも濃度変化の感知能力が非常に高いということなので、先生は線虫の利用に興味がないとおっしゃっていたが、私だったらめちゃくちゃ利用してやろうという気持ちになると思う。例えば、尿のにおいに変化が出る病気(糖尿病など?)もあると聞いたことがあるが、線虫を上手いこと利用すれば病気の早期発見に繋がるかもしれない。また、意思決定は、ニューロンが刺激、外部情報を蓄積しそれが一定のレベルに達すると行動を選択するとのことだが、それなら人為的に手を加えて意思決定を操作することが可能なのではないかと疑問に思う。この仕組みが人間にも共通しているとして、研究が進んだら人間の意思決定も操作できるようになったりするのかな、と少し怖いことを考えてしまった。このように、謎を解き明かしすぎるのもどうなんだろう...と思ったが、理学部自体にはとても興味を引かれた。有意義な講義だった。


●今回の実習で一番興味を持ったことは線虫の行動を、数学を用いて説明することができるということです。線虫が嫌いな匂いの方向へ向かって移動を始めると、嫌いな匂い濃度が上昇するという「好ましくない刺激変化」が生ずる事になり特定の神経細胞が匂い濃度の微分によく似た神経活動を示し、線虫は連続した方向転換を素早く始める。この方向転換の際にたまたま正しい方向に進み始めると、嫌いな匂い濃度が減少するという「好ましい刺激変化」が生じ、別の神経細胞が匂い濃度変化の積分によく似た神経活動を示し、この値が一定に達した時に、方向転換が抑えられ、その方向への直進切り換わる。このように研究していて実験結果が様々な分野(数学、生物等)にまたがっていてどんどんリンクしていくのは楽しいだろうな〜と思いました。今まで研究職にあまり興味はありませんでしたが社会の役に立つかどうかは関係ないという木村先生の生き方にも感銘を受け、今回の実習で興味を持ちました。これからの進路選択にいかしていきたいです。


●僕は今回の講義で驚いたことが2つありました。まず一つ目は生物の拒否反応についてで、拒否反応はその拒否反応をしなかった奴が死んだ結果、その種であればどれも同じ拒否反応をする事になったということです。これを聞いて僕は「この拒否反応の形成は世代を越したある種の経験則なのだから、人が人為的にその拒否反応と同じ事を何度も起こせばその種に新しくその特性(遺伝子)が追加されるのではないか」という事を考えました。そして先生に質問しに行きましたが結果は、経験から新しい遺伝子は生まれない(突然変異しない限り)ので、何度も拒否反応を人為的に起こしても子孫に伝達はされないと言われました。悲しかったです。2つ目に驚いたことは、理学部の研究意義についてです。僕はこの講義を受けるまで理学部は人の役に立ちそうにないつまらない研究をやっていると思っていました。しかし、難解な事柄を小さなものに置き換えているという話を聞いて理学部の研究は未来に繋がるとても重要な事を行っているんだと見方が変わりました。


●今回の講義は生物系の話だったので、始めは理解できるか不安でしかなかったが、とても集中して聞くことができて、最後は頭がパンクしそうだった。反省点は質問出来ていないところだと思う。自分は頭の中で整理することが遅く、毎回家に帰って自分のメモを読み返している時に疑問が思い浮かぶ。人より考えるのが遅いのなら早く始めるくらいしか改善方法が思いつかないので、これからの講義では、まず予習してから臨みたいと思う。微分積分の話が出てきた時、前学んだはずのことはもう忘れ去っていたらしくそこでつまずいてしまった。復習もとても大事だと思った。最もシンプルな脳をもつ線虫でさえ1%の差を感知すると聞いてもっと複雑な神経回路を持つものだとどこまで細かく感知できるのだろうと興味が湧いた。ヒトである自分はそんなに細かく感知しているとは到底思えないので、複雑な神経回路と感知する繊細さは比例関係ではないのかもしれないと思った。次の講義はしっかりと予習していこうと思う。


●生物関連には興味はそんなにないけれど基礎研究の考え方はどの理系の分野にも通じると思うし、当たり前のことだと思うけれどこの基礎をしっかり行動に移せば問題解決まで近づくことかできるので心に留めておきたいなと思いました。難しい問題を簡単な問題へ噛み砕くことは大事だけれど今回の講義であったような記憶についての問題で線虫を扱うというような想像を超えるような奇抜な発想も大事だとわかったので問題に直面したら少し視野を広げて冷静に判断したり視点を変えて物事を判断できるようにしたりしたいです。当たり前のようなことや些細なことでも記録として残しておく事でその後の内容の発展に大きく繋がってくると思うしより理解を深めるきっかけにもなると思うので心がけていきたい。生物の反応は微分と積分で表せると聞いて、記憶や感情をとってしまえば線虫やヒトも身体は違えど中身は同じようなものなので記憶というものの重要性がよく分かりました。


●今回の実習では、「先生が人間の脳の仕組みを調べるために、脳が複雑な人間ではなく簡単な脳を持つC.エレガンス(線虫の一種)で実験を行い、結果をグラフ化することで、好ましくない変化には短期的に、好ましい変化には長期的に意思決定遺伝子が作用していることを推測した。」ということを学びました。このような「複雑な問題を簡単な問題に定義しなおす」理学の考え方や、「研究結果を言葉にして特徴をつかみ、さらにそれをグラフ化し、結果の本質を見抜く」数理モデル化の考え方は、理系の卵としてとても参考になりました。また、実用化ではなく、原理を解明することを最終目的としているという先生の言葉はとても印象に残りました。下村脩博士のGFPの研究がはじめは単なるクラゲの調査で、ガン治療とは全く関係がなかったように、実用化を目的としない研究から世紀の大発見があるかもしれないということ心に刻みたいと思います。


●今回の講義で,一見複雑に見える脳の仕組みを細かく見ていくと,しっかりと法則性を持って機能していて,きちんと判断した上で意思決定をしているということが分かった。脳は,電気信号でやりとりをしているということは知っていたが,仕組みについては食わず嫌いで避けていた。しかし,先生のおっしゃっていたとおり,複雑な問題を簡単な物に落とし込むことによって理解できるようになるという言葉で考え方が変わった。言われれば当たり前のことなのだが,自分の中にそのような意識がなかったためとても感心した。また,先生の研究のように,小さなことから物事を探究することによって将来,人間の脳の神秘までも分かるようになると思う。ただ,そこには発想の転換と柔軟性,そして法則性を見いだす少しの学力が必要だと思うので,大学入学に向けた勉強だけでなく,その先を見据えた思考力のトレーニングや物事の引き出し作りをしていきたいと思った。


●Kandel博士の記憶の原理を研究するために記憶とは変化が神経に残ることと簡単に定義してアメフラシで研究した結果、短期、中期、長期の記憶があることを解明した話や、山中先生の臓器再生を目指して一つ一つの細胞の研究から初めてiPS細胞にたどり着き、今では再生医療に応用されている話を聞いて、難題に取り組むときは簡単な問題に変換してそれを解決すると難題を解く糸口になることを知って、常に意識しながら問題に取り組みたいと思いました。好ましい変化に直面した時には微分的に短期的な変化を検出し、好ましくない変化に直面した時には漏れ積分的に長期的な変化を検出して、好ましい状況と好ましくない状況で線虫の変化の検出に違いがあることが面白いなと思いました。今後プログラムを書くときに、微分や積分などの数学的な変化の抽出方法を組み込むことで、より良いものができないか考えてみたいと思いました。


●独自の計測技術、ロボット顕微鏡、人工知能技術などを用いることで、線虫の神経細胞の働きを解明させているところに、現在の科学技術の発達や、教授らの努力を垣間見ることができた。もしかするとこの研究が進めば半永久的に記憶することが可能になるかもしれない、と私は安易な希望さえ抱いた。しかし、私は愚問に思っていることがある。私たちはただ受け身になって考えることをやめてはいないだろうか。確かに世の中は多くの研究者の努力によってより快適により便利になっている。しかし一方で私たちはなんの努力もしないでその利益をもらっている。これは世の中の発展を止めることにつながりかねない。今、私たちはコスモとして多方面から物事を見る機会をもらっている。今回教授もおっしゃっていたように難しいことを噛み砕いて順序立てて考える、というコアな部分を私たちは改めて見返す必要があると思う。


●講義の始めから終わりまで、行った実験の内容やなぜその実験をおこなったのかなどをわかりやすく論理だてて教えてくださったのでそこから理学の面白さを肌で感じることができた。成功した人の多くにあてはまる「難題→易化→解決」の流れは説明を聞いていると深く納得することができた。これから自分が難題に立ち向かう時の参考にしたいと思う。講義の内容は物理選択ということもあり自分にとって新鮮だった。一見なんの法則性もないように見える線虫の動き方も正しくデータを集め、論理的に考えていくと一つの数式であらわされるところにサイエンスの奥深さや面白さを強く感じた。その実験過程のお話からは研究に必要とされる根気や粘り強さも改めて学ぶことができた。選択科目でない分野の話だがとても面白かった。改めて、講義の中でもお話しされた「専門・学部」にとらわれすぎない人間になりたいと思った。


●私はいままで、理学の分野に興味がなく、ほとんど知識を持っていませんでした。だから、今回の講義で新たに理学のことを知ることができました。一番印象に残っているのは、難しい問題が解けないときまずは問いを簡単にしてそれを解き難問の解決の糸口にする、という考え方です。この考え方は数学とかいろんな分野で活用できると思うので、難しい問題に直面してもすぐに諦めるのではなく、自分が出来る解き方を見つける力を養いたいと感じました。そして、木村先生が、自分の研究が世の中でどう役に立つかはどうでもいい、と言っていたのが衝撃でした。自分だったら、どこにつながるかも分からない研究を何年も続けるのは無理だと思うし、途中で挫折してしまうだろうから、理学分野の人達が完成された研究を活用して、みんなのためになるものをつくる仕事できたらと思いました。


●理解するのが精一杯で、疑問を考える暇がなかった。このアンケートを考えている間に、記憶の変化が神経に残ることなら、変化するまえの神経の繋がりによる経験や記憶はどうなるのかなどといった疑問が浮かんできてしまった。難しい話の理解は後回しにして講義を聞くべきだった。線虫を使う理由は、すでに分かっていることが多いものの方が予期しない事態に対応できたり、様々な視点からより正しい情報を元にしてことを見たりできるから、というようなことで、自分がもし研究者になったらスズメガの中でもより情報のあるものを研究したいと思った。線虫の匂いセンサーの感度は大変よろしいが、仕組みがヒトと同じということで、匂いセンサーからの情報処理はそんなに複雑でなく、センサーの感度と神経細胞の多さ、複雑さは比例しないのかもしれないと思った。


●今回の講義は木村先生の研究内容についてだけでなく、学部についての話もあって面白かった。同じ学部でも大学によって研究内容や授業内容が全然違うことは私もオープンキャンパスを通して感じていたけれど、自分が本当にやりたいことをやれる大学、学部を選ぶときはシラバスを見れば良いと聞いてとても参考になった。私は第一志望の大学と学部をもう決めている。それはオープンキャンパスに行って、学部説明を聞いて自分のやりたいことができると感じたし、魅力的でこの大学に行きたいと思ったから決定した。今回の木村先生の講義を聞いて第一志望の大学のシラバスを見てみた。するとこの大学に行きたいという思いが強まった。研究内容はとても難しかったけれど、例えをたくさん用いて講義してくださって分かりやすかったです。ありがとうございました。


●自分は今回の講義の内容は難しくて完璧に理解したとは言い難い。しかし、講義の中で高校生活を送るうえでも役に立つ考え方を教わったと思う。それは、わからない問題を簡単な問題に直してそれを解いてそこから解法の糸口を得るということです。これは勉強の問題だけでなく、普通に生きていて何か困ったことがあった時にも使える考え方だと思った。講義を聞いてる際になぜ線虫なのかという疑問がありました。先生方答えを言う前に自分で考えた答えが「小さいため人間ほど複雑では無いため観察や実験がしやすいからだろう」という予想をたてました。これは先ほど述べた問題を簡単にするということを考えた出した答えです。結果として答えは合っていました。これで、この考え方を使ってこれからの人生で問題にぶつかった時に対応していこうと思った。


●今回講義の中で、線虫が匂いから逃げる行動をするときに、微分や積分をしているというのは、一番衝撃的だった。僕は今までに線虫のような小さな生物がどのように動く方向を決めているのかと思ったことがあったが、今回それがこんなにも数学的であることを知って、線虫は光の反射量を測定して進むライントレーサーと似ている部分があると思った。そして、線虫の匂いから逃げる行動は意志決定の原型だと教わったが、人間もこのような数学的な判断をたくさんしていると思った。しかし人間は複雑な感情を持っているので、意志決定も複雑になり、人間の脳の働きを解明するにはさらなる研究が必要だ。ただ、線虫の意志決定の仕方を解明したのは大きな一歩だと思う。このことから、難しい問題を簡単な問題に変換するのは重要だと改めて思った。


●僕は今日の講義で、どんな分野でもさわりの知識さえ知っていれば、それを仮定して実験を考えられることを学んだ。線虫の動きをグラフに表してそのグラフが今までに見たことがあるようなものならば、関数化して理論として厚みを持たせることができる・・・とか、動きを調べるための機械として、使えそうな研究開発をしている人または研究所を知っていれば機械の開発を依頼して、自分の研究に役立てることができたり少しだけ知っているだけでもそこから新たな発想を得ることができる。0から何かを得ることが難しいが、小さなものから発展していかせるのはまだやりやすい。知識を深めそれを応用していくことも大切だが、とりあえず簡単なところを知っておかないとできないことなので、どんなことでも興味を持って知識を得ていきたい。


●今回の授業で動物の未知の部分である脳の研究について知ることができた。線虫を用いて、その行動を数学的に分析することで人間の脳の解明につながるというのはとても面白いと思った。線虫の行動で脳の働きや仕組みを理解できれば、DNAの研究と同じようにそれが他の動物や分野まで広がっていくのは明らかであるように思えた。また、線虫の動きを分析するには匂いの広がり方を予測するプログラミングや、その行動を微分積分を用いて数学的に解析して規則性を読み取るというところに科学の分野を超えた繋がりを見ることができた。そして、そのように様々な分野からアプローチするには直面している課題を簡易化して表し、それに効果的なアイデアを生み出す思考回路も必要不可欠だということがわかった。


●今回の木村先生の講義の内容の中で一番驚き心に残ったことは、「人間以外の生物の行動にも微分積分が関係している」ということだ。なぜなら、今まで微分積分はただの人間がつくりだした計算方法だと思っていたからである。このことを知ったことで、微分積分にさらに興味がわいたので微分積分に関連する本を買って読んでみた。そこにもいろいろな自然現象に関することが書かれており、驚きの連発であった。また、「理学はあくまで疑問の解決のためであり、実用化は目的ではない」ということも先日の瑞陵総合大学で私が聞いた講義の内容と重なる部分があり「理学」と「工学」それぞれの目的の違いがよく分かった。講義の内容で難しく感じたところは自分でさらに調べて理解できるようにしたいと思う。


●今回の講義はとても興味のある分野で、先生の研究に対する考察など自分で考えながら聞くことが出来た。講義の後、動物の行動に対する感情の介在がどのような仕組みなのか気になって質問すると、現在進行形で研究中であるとの事だった。先生にどのような感情の定義があると思うか問を返され、答えることが出来なかった。研究中で答えが出ていない難しい問だが、それも講義を聞いて考え、自分なりの意見が持てるようになるとより成長できると思う。受け身の姿勢ではなく、もっと積極的に自分の考えを持つように意識したい。この問については、後に先生と会う際にまた話をすることになったので、自分の経験だったり、周りの人の話を聞いたりしてそれまでに自分の考えをまとめてみたいと思う。


●今回の講義で一番印象に残ったのは、線虫を研究していく中で線虫が微積分で外部の刺激に対して行動の判断を下していることだ。複雑なものを細かく刻んで考えたり、簡単なものに置き換えたりすることで目に見えない脳の働きを数学に落とし込めるなんてすごいと思った。先生の言っていた理学部的な考え方で脳の働きを研究すると言っても、さすがに人間のようなたくさん感情がある複雑な生き物は簡単な他の生き物に置き換えても、例外的に何かがあって法則を見出しづらいのではないかと思っていたが、ヒトと線虫などの簡単な生物を対象実験で比べていったときにとても似ている行動を示していると聞いて、理学部的な考え方は何においても大切なのだと痛感しました。


●今までの講義では研究成果やどうやって成功させたかの話が多かったが、今回の講義では研究について以外にも大学の学部がどのようなことをしているのかやどうやって学部を決めるのかなどの身近な話も聞けてとてもためになった。学部の決め方についてはシラバスを見るといいという話があり、これは覚えておいた方がいいなと思った。研究については、研究をすることの大変さや楽しさを体験を含めて話してもらえたのでとても分かりやすかった。また、研究での問題への対処の仕方がライントレーサーの時に学んだプログラミング的思考とほぼ同じで、やはりプログラミング的思考は問題解決するために重要なんだと再確認できた。


●理学の考え方は難しい問題を簡単な定義に直し解決の糸口にするという話を聞いて、今やっているプログラミングや勉強にもこの考え方を応用できるのではないかと思った。脳の機能はどんな物かよく理解していなかったが脳機能とは刺激を特徴(絶対量や変化量や成分)を抽出し、生活に適しているかを判断そして、方向・速度などを運動として制御することを脳機能と言い、脳機能は「記憶」や「感情」に左右されるということが分かった。そして、判断には微分や積分を使うが、好ましく無い変化の場合短期的な変化を検出するために微分を使い。好ましい変化の場合は長期的な変化を検出するため積分を使うということが分かった。


●グラフから分かることを列挙した時があった。それをすることによりその先の研究の選択肢、考えられる可能性、発見の量が変わってくるためできるだけ多く出すことがよく、豊かな感受性のように多くの情報を得られる能力が大事だと感じた。その手段として数理モデルにより一見分かりにくい現象の裏の単純なルールの仮説の提示に役立つことが分かった。他にも単純化して、やりやすくする問題解決のアプローチや現象を抽象的なプロセスで表して認識や他の適用をしやすくしたり、つながりを見えやすくしたりなど根本的な考え方を実際の研究や様々な具体例から学ぶことができて、重要性や価値を深く理解できた。


●自分が自然に何も意識しなくても考えていることが,脳機能という学問で理論化され解明されていると説明をうけ,物事へのアプローチの方法(最終的にそれをどうしたいのか?そこに向かうためにはどういう方向付けをして何をすべきか?)も感情をいれずに論理的に考えていくことができ,大事なことを決めるときには必要なことだと感じました。今回の講義を聞いて自分の進路について,問題点捉え方考え方について改めて見直してみようと思います。その先の大学生活についても今回説明いただいた各学部の違いや講義内容についてもシラバスを見て自分が受けたい講義なのか考え判断し決めていこうと思いました。


●今回の話を聞いて生物の脳の研究にも物理や数学的思考が有用で、色々な分野の人が一つの研究の場に集まっていることが分かったので、この先研究をやることがあるならば積極的に自分とは異なる分野の人に研究に手伝ってもらい自分はやることをしっかりとやりつつ楽をしていきたいと思いました。今回木村先生はお金もかかるし構造が複雑だからと猿の研究を避けていたが、線虫の研究でもロケット顕微鏡などの高額設備が必要なら、人と構造が近い猿を研究した方が人の構造の研究は良く進みそうだと思いました。今回の話を聞いて自分の進路をもう一度見直して学部学科を決めたいと思いました。


●今まで理学部についてあまり深く考えず、調べたりもしなかったので、その分野に触れるには素晴らしい機会だった。理学の論理・原理を学ぶことについてとても興味が持てた。理学的思考に先月実習内で学んだプログラミング的思考に似通っている点があって、これらの思考の社会においての必要性を改めて感じた。木村先生の好奇心を原動力とする研究に学者のロマンを感じて、じぶんもこうなりてぇと思った。でも、あんなとこまで行くのに多大な努力が要るのが簡単に想像できるのでなんかやる気が出てきた。このやる気を出来るだけ絶やさないように生活していきたいと思います。


●講義を聞く前、生物が苦手な自分はあまり興味を持っていなかったが、初めの方に言っていた、問題を簡略化し、それを解き、また難しい問題に取り組むというのがとてもプログラミングと似ていると思い、話に引き込まれた。先生が質問していた、次にすべき実験、は分かっても、実験方法が全く思い付かなかったので、それを思い付き、数式まで作り上げた先生方はとても凄いと思った。ただ、やはり自分は生物があまり好きでは無いことを改めて実感したので、進路には向いていないと思った。それでも生物以外の科目にも当てはまる話は沢山あったので、とてもためになった。


●理学部が何をしている学部で将来どのような職業につくのかわからない状態でした。今回の講義では、その疑問が解決したうえに、理学的考え方について知ることができました。また、木村先生が言っていた"どんな単純なことでも言葉にしてみる"ということは、とても大切なことだと思いました。自分自身、何事もすぐに言葉にせず頭の中で考えてしまうところがあり、特に単純なことだと発言することを避けてしまうようになりました。これからはいろんな物事に対して言葉にすることを心がけようと思いました。


●線虫が嫌な臭いからなぜあのような回避行動をするのかがよくわかった個人的には線虫が周りからの情報を集めて蓄積し、意思決定を行なっているということに興味を持った動いた線虫を追い、常に顕微鏡の見えるところに線虫があるようにする研究用具など魅力的な実験器具もたくさんあり、そういうものがある大学に行って研究をしてみたいと思った今回は理学の生物の話だったが数学の微分積分が深く関わっていて大学の研究は色々な分野の知識を使って総合的に実感するんだなととても大きく感じた。


●理学部が何をしているところなのか今までよく知らなかったが、大学についての話もあり少し興味を持った。脳の意思決定の働きにいきなり数学的な微分や積分が出てきて驚いたが、自分が何かを決めるとき単なる気まぐれだけで決まっているわけではないと分かり安心した。ロボットと人間の違いで、人間の意思決定には感情や記憶が関係しているという話にとても納得した。生物として生き延びるには必要なことなのかなと思った。


●1つの問題を、別の簡単な問題に置き換えて考えるというのは、数学などではよくやることだが、それが現実の問題の解決にも有効であるということは今まで感じたことがなかった。しかし、その置き換えというのは、数学のようにパターン化されているわけではないと思うので、普段から問題解決の手段としての”置き換え”を意識して、考え方に慣れておくことが必要に感じられた。 


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